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セクハラ発言あり。
○○○
つら…。よりによって2大怖い人達と同時に出会うなんて。
そもそも、この2人は特に犬猿の仲だったよね!?なんで一緒にいるのー!
ヴァルフレアとジェイドの故郷は同じという設定なのは知ってるけど、まさか目覚めからずっと一緒に行動していたの?仲良しじゃん〜〜〜!
「ラム様。目標も達成しましたし、今日は切り上げましょう。洞窟の近くに湖があったので、汚れを落としてから帰ればちょうどいい時間です」
気遣いパーフェクツなアルトたんは、大きめのコートを肩掛けてくれた。
そういえば、さっきの戦闘でほぼ全裸みたいになってたんだ…。ううう、こんな時に知り合いと会うなんて恥ずかしい。
ふぅ。血を全部洗い落としたらスッキリしてきた。寒い日じゃなくて良かった。
この湖も、温泉とは言わないけどそこまで冷たい水じゃないのが助かった。
はい。逃避はここまでにして…。
何でナチュラルについて来てるんだこの人達〜〜〜〜!!
いや、ハナビシさんはそもそも粘着してくる人だったし?クライブさんもハナビシさんほどではないけど、たまにこうして付いてきては意地悪言ってくる人だったけど。
うーん。やっぱり似た者同士なのかな。
さっきまでずっと罵り合ってたのに、今もこうして人の水浴びを無言でガン見してくるし。
「あのぅ…そんなに見られたら、恥ずかしいなぁ…なんて…」
「「いつモンスターが出るかわからないんだ。警戒しておかないと」」
ハモってるし。
クライブさんはアークウィザードなんだから、エネミーサーチの魔法使えるじゃん…。怖いから突っ込まないけど。
「ふむ。君は男の体に転生したんだな。…ふむ。ふむふむ」
「…俺はラムなら男でも構わない」
ってどこ見て言ってんのこの人達!もうヤダァァア!!
「ラム様!それ以上は体に障りますっ。もうお体をお拭きしますね!!」
アルトたんが、大きめのタオルで体を隠すように包んでくれた。て、天使〜〜!
「ひゃわっ!あ、あるとたんっ。そこは…」
「分かってます。デリケートな部分なので優しく拭きます」
分かってないー!ちょ、下は自分で拭くから!あああ、従者スキルの手際の良さ〜!
「オイコラそこのガキ!代われ!俺がする!!」
「僕はラム様の従者(兼奴隷)です!僕の仕事を取り上げないでくださいっ」
はわわ。天使が鬼に噛みついてる…。
「ふん。大人気ない真似をするな。見てて恥ずかしいぞ」
仲裁してくれているはずのクライブさんだけど、顔が怖い。
あの優しいジェイドの顔が、こんな般若になるなんて…。ホロリ。
これ以上ここに留まったら胃に穴があきそう。さっさと着替えて街戻ろうっと。
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