こんな所おさらばしてやるぜ!

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さて、これからが忙しい。まずはこの国を脱出したいからね! そのためには、まず安全に越境するためレベルをあげなければならない。不法に誘拐された子供は家に帰してあげたいし、どうしても遠回りしちゃうから、子供達自身の体力をあげるためにも…。 ううーん。ゲームではむしろ寄生する側だったから自信ない。今日は街の周りを確認してから、とりあえず僕だけでレベリングしよ。 「というわけで、皆はお留守番しててね!誰か来ても出ちゃダメだよ。戸締りをしっかりして…」 「あの…ラム様。今日のレオニール様の予定に美容室が…」 oh…。出鼻挫かれた。 しかもセレブは前払い制だから行かないともったいないらしい。 「染色剤が長持ちしないので、レオニール様はマメに染め直していらっしゃってので」 「はー!?だからこんなにパッサパサの髪してるんじゃないの!?ナルシストなんだからトリートメントにも気を使えば良いのに!」 どうやらこの国では、金髪がスティタスらすぃので?お金に余裕がある方はこぞって金髪に染めているらしい。 どおりでこの国の金髪キャラはカッパさんが多いと思った!アイツら全員染めてるな!? ゲームの染色剤とは別物かな。向こうは有料アイテムだし、カッパさんの呪い付きだったらクレームきちゃうもんね。 はー。仕方ない。またあのクソダサい仮面つけてお出かけするか。 ついでにセンス壊滅な衣類も売ってこよっと。そのお金で子供達の服を新調した方が世界に優しいよね! むしろ僕が作っちゃおうかな。 「とりあえず、この国からさっさと逃げちゃうから皆もそのつもりでね。お家帰す子から順に向かうから、今は体力つけるためにしっかり食べて家の中で歩く練習しててね!」 はーい!という可愛らしいお返事がこだました。キュンキュン。 今まで誰かのために動くなんてしたことないからドキドキするけど、保護者として頑張るぞ。ビビリのコミュ障とはいえ中身は25歳なんだから!フンフン!
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