6才

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6才

あたしには幼少期の記憶がほとんどない。 どういう家に住んでたのかどんな保育所だったのかどんなお友達がいたのか。 昔の写真を取り出しても全然覚えていない。 ただ、唯一記憶に残ってるのが何個かある。 それは お母さんが過呼吸で救急車に運ばれていくところ。 父親が酔っ払ってあたしが寝てる所を抱っこして出ていこうとしてたところ。 父親が離婚の話しを兄2人とあたしに説明していて『 お前達はお母さんについていきなさい』と話していて兄2人は泣いていたがあたしは小さかった為離婚が分からず兄の真似をして泣き真似をしていたところ。 確かこれは6才の頃。 6才までこの記憶しか無い。 お母さんと兄2人とあたしは父親と暮らしていた県から隣の県に引越しをした。 いわゆる母子家庭。 1番上の兄は中三。2番目の兄は小6。あたしは小1。 全員転校。
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