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その声の主は、銀色の目を持った銀髪の少年でした。わたしより少し小さな背格好ですが、わたしと同じ十歳くらいでしょうか。とにかくその少年は、自分のハンモックをターザンのロープのように器用に使って、わたしの目の前にピタッと飛んできたのでした。
あれ、きみここらで見ない顔だね。どこから流れ着いてきたんだい。宇宙船で観光しにきたようには見えないし。
少年がわたしに話しかけてきたのですが、わたしはなんのことやらわからず、ただ困ったような表情をうかべるばかりでした。
あれ、言葉わからない感じかな。困ったなあ。もしかして、宇宙難民かな。宇宙難民救済センターに連絡しないといけないかな。
その銀髪の男の子が、とてもあわててそう言ったので、わたしはとりあえず、言葉は通じるということを伝え、これまでのいきさつを話しました。夢の中で見たことも。
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