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また、会えるかな。
わたしは、いざそこを発つときになり、ふと思い出したように少年に向かってつぶやきます。すると少年は、微笑しながらこう言うのでした。
ぼくに会いたくなったら、銀色の月を探してごらん。金色の月と仲良く並んでいるから。きみ自身のステキなハンモックがあれば、いつでも会えるよ。今度会ったときは、きみ自身のステキな絵本を読み聞かせてくれよ。
わたしは、その言葉を聞いて、安心して宇宙空間へ飛び立ちました。
そのとき、わたしは自分自身が絵本の物語の中の、おひめ様になったような気分になり、ずっと笑顔で宇宙旅行を楽しんでいたのを覚えています。
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