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そんな流れで
三峰の奥宮に詣でた私
願うは
健ちゃんの癌の消滅と
癌が組み込まれた運命であるならば、
ならば私の残りの寿命を半分分けてあげてくれって
登頂の疲れを癒す間
ただ晴天の青空とお社の前をブンブン飛び回る一匹の熊ん蜂…
攻撃する事も無く定位置で旋回を続けるその蜂が番人の様で…
願うっていう発信機能しかもたない私は
受信機能を持つ健ちゃんが羨ましいと心底思った
やがて下山
(私の後ろで「よいしょよいしょ」の可愛い声を聞きながら)
病気平癒の御守りを手に帰宅となる
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