天罰

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「お待たせ」 「おかえり」 「そういえば…月島さん大丈夫かな」 席に着いた菜穂は思いついたようにそう漏らした 「…月島さんが休んだのは私のせいだから、もし明日も休むようなら連絡入れてみるよ」 「佳純のせいじゃない!課長のせいだよあれは!いや、私も悪いかもだけど…」 「菜穂は悪くないよ…確かに課長のせいだね。でも課長なんかのせいで月島さんが休むのは気に入らないからやっぱり来て欲しいな」 「…佳純、相当腹立ってるんだね」 「えっ?」 「普段あんまり人の事悪く言わないからさ」 「あっ…ごめん。ちょっと色々溜まりすぎてたから」 「ううん。そういうところがあっていいと思う!佳純は逆に溜め込みすぎてたから」 「そうかな…これからは菜穂の前では素直になるよ」 「だと嬉しいな!月島さんには私からも連絡してみる。多分無視されるだろうけど」 「私も無視されそうだけどね」 「…ていうか月島さんって、佳純のこと好きなんじゃないのかな」 「へっ?!」 いきなり菜穂がそう言ったので思わず変な声が出てしまった 「前から思ってたんだけど…昨日の剣幕見てたら結構当たってるんじゃないかって」 あー… そういえば…菜穂に話してなかったな 「あのさ…私、月島さんに告白されたんだよね」 「ええっ!?」 今度は菜穂から変な声が飛び出す 「いつ!?」 「最近ね…開発展の話しに居酒屋行った時に…」 「マジかあの男…当たってたんだやっぱり…」 「まあでもどうするってわけでもないよ。私も月島さんも」 「まあ佳純には鳥谷さんがいるもんね」 「うん。他の人なんて考えられないよ」 「…変わったなぁ。ほんと」 小さくそう呟く菜穂に、私は微笑みで返事をした
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