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   ーーーー 「ーーーで、花井さんが頼まれたってわけね。ごめんなさい」 その日の仕事終わり、私はまた平井さんに会っていた 「気にしないで下さい。でも課長もこんなに早く行動に移すなんて相当早く平井さんと一緒になりたいみたいですね!」 「ええ、私も驚いてるわ。彼がこんなに早く行動してくれる事に…少し嬉しい」 「良かったです。じゃあ早速不動産屋さんにいきましょうか」 ーーー 「こちらの物件などどうでしょうか?稲毛駅から徒歩10分ですよ」 「うーん。花井さん、どう思う?」 「微妙じゃないですか?もっと家賃高いところにしましょうよ」 「それは勉さんに悪くないかしら…」 「ちょっとくらいなら大丈夫ですよ。あ、こことかどうですか?新千葉駅から徒歩3分2LDKで16万ですよ」 「高すぎるわよ!それに広すぎよ!」 「オートロック完備ですし築年数も浅いし絶対ここがいいですよ!それに広い方がもし子供が出来た時もそのまま住めますし…ね?」 「…た、確かにそうね。じゃあここにしようかしら…」 「勉さん怒らないかしら…」 「もし何か言われたら私が無理やり決めたって言ってください!」 「貴方仮にも同じ部署の部下よね…凄いわね」 「課長には貸しがありますので」 「…貸し?」 「……冗談ですよ」 「何の冗談よ。それ」 そうして私達はとんとん拍子で話を進め、新千葉で16万円の家賃のマンションを借りる事になった 「今日はありがとう花井さん。私これからが楽しみだわ」 「ですね!もし引っ越したら呼んでくださいね!」 「勿論よ!じゃあまた連絡するわね!」 「はい!お疲れ様です!」 笑顔で手を振り帰っていく平井さんに同じく手を振りながら私は呟いた 「…ごめんなさい。平井さん」
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