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ーーー
全くーー
花井佳純は一体どこまで性格捻じ曲がってるのよ
かつての親友をとことん苦しめるつもりなのね
まあ私には関係ないけどね…
花井佳純の計画を聞いた私はその計画に協力してあげることにした
理由はあの女の言った通り
月島という奴が気に入らないから
私をバカにしたような目と口調
絶対に許さないわ…!
あの女に見透かされて協力するのは癪だけど、あの男が悲壮に満ちた顔を見られるならやぶさかではないわ
協力する事はたった一つだしね
「ねえ菜穂さん。私今回のプレゼン初めてで、どうやって企画書を作ればいいかわからないの…だから菜穂さんの企画書見せてくれない?」
「え、私のなんか参考にならないよ!」
「そんな事ないわ。以前目を通した事があるのだけど、とても素晴らしかったもの」
「…ありがとう」
照れながらはにかむ彼女の手を握り、私は更に強く押した
「ね、お願い。助けて?」
「…分かった!いいよ!作成出来たら見せるね?」
「ありがとう!御礼にお昼はご馳走様させて!」
「えーいいよそんなの!」
「いいからいいから!」
貴方のこの先を考えると、少しはいい思いさせてあげないと流石に不憫すぎるわ
それにしても…こんなにお人好しな人間を一方的に傷つけるなんて、あの女確実に地獄行きね
たかが男一人でそこまで変わっちゃうなんて
鳥谷翔介は余程魅力的なのね
フフッ…馬鹿じゃないの?
男なんかに振り回されちゃって
私はあんな馬鹿には絶対ならないわ
男に人生を乱されるなんて、下らないにも程がある
女というものに産まれてきた特権は
男を自在に操れる事だというのに
マヌケだわ
どいつもこいつも
……どいつもこいつも、ねーーー
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