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「翔介と…ヨリ戻した…のか」
「すみません。こないだ言いそびれちゃって」
月島さん怒ってたし言うタイミング無かったし
「あー、そっか…んじゃまあそういう事なら仕方ねえなあ。今度は大丈夫そうなのか?」
「…はい、もう大丈夫です。何があっても離れません」
「…そうか…分かった。一人寂しく晩酌してくるかな」
「ごめんなさい…」
「冗談だよ馬鹿!さー、仕事始まんぞ。集中しろよ集中!」
「痛っ!はい…」
私の背中をパンと叩き、月島さんは自分のデスクへと向かって行った
…傷付けてしまったかな
かなり動揺していたし…
本当に月島さんには申し訳ないと思ってます…
色々支えてくれて、ありがとうございました
今度は絶対に、幸せになってみせますから
ーーーー
「で、次の案なんですけど」
お昼時、私は春宮さんを連れ出した
「…次とは…まだ何かするつもりですか?釘を刺されていたの知ってますよ」
「…別に気にする事ないですよあんなの」
「そうでしょうか?見た限り相当聡明な方と見受けられましたが」
「大丈夫ですよ。春宮さんの助力があればどうということはありません」
「そう言っていただけるのはありがたいですが、私が前回手を貸したのは風見さんを陥れる為じゃないことはご存知ですよね?」
「…でも結果的にはそうなっちゃいましたけど?」
「正直、余りに不憫でした。風見さんに同情しますよ」
「…今回で最後にします。私も色々思うところがあったので」
「……へえ。珍しいですね…何か心境に変化でも?」
ーー翔介さんとの事、あえてまだ黙っておこう
手伝ってくれなくなっても困るしね
「多少の罪の呵責はありますよ…私にだって」
「…そうだと嬉しいのですが」
「で、次は何をなされるつもりですか?」
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