片想い

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大体あんなにカッコよかったら絶対彼女いるだろうし… そんな事を思いながら、私は淡々と業務をこなしていた 「ぼーっとしてんなよ!」 後ろから丸めた冊子で頭を叩かれる 「…あ、おはようございます」 「なんか考え事か?」 月島 涼 24 私の上司であり教育係だった人だ。もう今は外れたが、教育係だった時は色々お世話になり迷惑をかけてしまった 明朗快活で誰からも好かれる先輩で、同期でも好きな人は沢山いる ちょっと見た目がチャラいのが私的には趣味じゃないけど 「今日、飲み行くか?!」 「いきなりですね。まあ、いいですよ!」 「おう、良かったら風見も誘えよ。俺が奢るからよ」 なるほど、狙いは菜穂か 「ちょっと誘ってみます。来なかったらどうします?」 「仕方ないから二人で行くか?」 仕方ないって何よ。失礼だなぁ 「いいんですよ無理しなくてもぉ」 「一応元教育係だしな。仕方ない」 「いい先輩に恵まれて嬉しいです!」 「ははっ、だろ。しっかりやれよー。悩みなら後で聞いてやっから」 何だかんだ気にかけてくれてる。本当にいい先輩だなあ
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