望み

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…目の前が真っ暗になった 全てが敵に見えた 私は人間不信になりーー 学校にも行けなくなった… そこからほぼ丸2年家で引きこもってた… 3年になり漸く少し傷も癒えた頃、私は定時制の学校に通いだした それでもまだ人間不信は治らなかった… それから高校に上がって… そこでも一人でいようと思った… 思ったんだけど… ーーーー 「そこで佳純に出会ったんだよね…」 菜穂はそう言いながら微笑んだ 「…何で私と仲良くしてくれたの?」 「……いい子だなって思ったから」 …いい子じゃないよ… 私は…嘘つきだ… 「友達になりたいと思ったんだ」 「菜穂…」 「だから、大好きな親友だから… 私は佳純に言おうと思って来たんだ」 急に菜穂は語気を強めた 「…?」 「あの人は…鳥谷先輩はやめといたほうがいいよ。って」 「えっ…」 「あの人は、多分…いい人じゃないよ。絶対佳純は傷つけられる」 「そんなの…わからないよ…」 だって…もしかしたら… 鳥谷さんは…菜穂を傷つけた事に気付いたのかも… それで、傷つけた罪滅ぼしに…菜穂のストーカーになったのかも知れないよ 私はそう菜穂に言いたかった 口には出せないけど…
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