片想い

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「んー、いないかなぁ」 「佳純はねぇ、片想いの相手がいるんですよ!しかも高校の時からずっと!」 「ちょっと菜穂!」 「マジ!?どんな奴?!」 「え、えと…クールそうで、いつも本を読んでる人です」 「クールかぁ。俺みたいなタイプかな」 「お前はクールっていうかただのフールだろ」 「フール?どういう意味すか?」 「携帯で調べてみろ」 「うっす…って、バカって意味じゃないすか!!」 「ハハハッ!当たってんじゃねえか」 「先輩酷いすよ!」 「脈ありなのか?そいつは」 月島さんが佐伯さんを無視して尋ねてきた 「うーん、全くないですね」 その言葉に月島さんは顔をクシャっとしと笑った 「報われねえ恋か!お前も意外と苦労してんだな!今日ぼーっとしてたのもそれが原因か?」 「はい…菜穂が告白しろとか言ったんで」 「だって勿体無いと思いません!?佳純可愛いし絶対いけますよね?」 「菜穂飲み過ぎ!もう!」 私は菜穂の肩を叩きながら言った 「俺もそう思うぜ」 えっ?? 真面目にそう言った月島さんに私はちょっとドキッとした 「ま、相手がいたら無理だろうけどな」 そのあとすぐに笑ってそう言い放った 「期待はしてません別に」 そう…期待は、していない…本当に
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