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「あとは一緒に飲んでた友人を見つけ出して裏取り終了ですね」
「車の鑑定が終わったんですけど、やっぱり事件性はなさそう」
いつの間に戻ってきたのか、ケイに報告書を差し出される。ベンジャミンはそれにさっと目を通す。
エンジンに不具合はなく、ブレーキを踏んだ形跡もなかった。
「運転は被害者本人が行っていたのか?」
「それは間違いないです」
エミリオが手を上げる。
「飲み仲間が止めるのも構わず、自分で車に乗って帰っていったそうですよ」
ちなみに店主は知らなかったと言い張っているらしい。それは追々調べられることになるだろう。
「あとはこっちでやっておきます」
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