三中

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三中

何か居る…?。 あれなのか!?黒い靄が蠢く…。 何故ここに?知りたい!知りたい!強く念じる。 背中に冷や汗が流れる。 目を開け深呼吸する長谷川さん。 暫く待つも言葉を発してくれず、恐る恐る「何か見えましたか…?」と問う。 ハンカチで汗をぬぐいながら、「あそこに見える晴海中学校が、三中と呼ばれていた頃、たくさんの子供達の姿が見えました」。 マンモス校だった三中、何を私に伝えたいのか!? 研ぎ澄ました感覚を沈め、穏やかな表情に戻る。 学校関係者か卒業生なのかも知れない、想い出の地に引き寄せられたのか。 これからどうする? 長谷川さんから「一人で少し調べたいので、ここで別れましょう。また連絡しますね」。 頷き「それではまた宜しくお願いします」と挨拶する。 次は、いつ頃になるのか…。
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