7人が本棚に入れています
本棚に追加
三中
何か居る…?。
あれなのか!?黒い靄が蠢く…。
何故ここに?知りたい!知りたい!強く念じる。
背中に冷や汗が流れる。
目を開け深呼吸する長谷川さん。
暫く待つも言葉を発してくれず、恐る恐る「何か見えましたか…?」と問う。
ハンカチで汗をぬぐいながら、「あそこに見える晴海中学校が、三中と呼ばれていた頃、たくさんの子供達の姿が見えました」。
マンモス校だった三中、何を私に伝えたいのか!?
研ぎ澄ました感覚を沈め、穏やかな表情に戻る。
学校関係者か卒業生なのかも知れない、想い出の地に引き寄せられたのか。
これからどうする?
長谷川さんから「一人で少し調べたいので、ここで別れましょう。また連絡しますね」。
頷き「それではまた宜しくお願いします」と挨拶する。
次は、いつ頃になるのか…。
最初のコメントを投稿しよう!