第6章 二人の魔神狩人

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「もうすぐ陽が沈みましてよ、魔王さま」  ゼフィーアの声が、地下の広間で静かに響く。 「月が闇と交わって天を支配し、地上はあなた方魔神の世界となる。何も怖れるものはありません。あなたの体には力がみなぎり、闇はますますあなたの力を増幅させるでしょう」  横たわったナイジェルは、答えない。  眠っているのか、もう既に目が覚めているのか。  ナイジェルは、固く瞼を閉ざしたままだった。 「水の魔王シルヴェリスさま。お目覚めになられましたら、わたくしに口づけを」  ゼフィーアは立ち上がり、ナイジェルの顔を覗き込んだ。
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