158人が本棚に入れています
本棚に追加
/114ページ
実家を出てからは
家の問題なんてすぐにキレーさっぱり忘れていましたね。
それよりも1年目は業務を覚えてこなすのに精一杯!
日々、課題レポートや研修、病棟勉強会、
ケーススタディえとせとら!
委員会もあるし色々面倒なんだなと思う事がたくさんありました(^_^;)
それに、
患者さんやそのご家族、
同僚の医者、看護師達と関わっていく事で、
私なりの「生きるということ」
死生観や看護師としてのアイデンティティを考えるようになりました。
そうしたら
時が経ち、いつの間にか自然と両親とも普通に向き合えるようになったんです。
本当に自然と。
あたかも今までもずっとそうしてきていたかのように。
不思議ですね。
ずっと、ずーっと
胸の中にあったはずのわだかまりが消えて無くなる。
そんな時がきたんだなぁと。
父のしてきた事、忘れたわけじゃありません。
母が1番辛そうだった頃は
憎いとすら思っていました。
でも
この仕事をするようになった事で
「命」を根本的な所から見つめ直す。
それが、
自然と受け入れ赦せる私になったのかもしれません。
だから私は看護師になって本当良かった。
なるまでの間、何だかんだ遠回りしちゃったけど
この仕事するようになって
少しだけ自分の事が好きになれました。
人生の価値観もだいぶ変わったし
良き伴侶にも巡り会えた。
まだまだ人生捨てたもんじゃないな。
……あ。
何だか最終回みたいな展開ですけど、違います(^o^;)
長々と私個人の話にお付き合い下さりありがとうございます。
このお話はこれにて、おしまいm(_ _)m
最初のコメントを投稿しよう!