同業者

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Mさんは確かお子さんが2人いたと思います。 まだまだ、これからっていう時にがんが見つかって、 女手一つで仕事しながら家族を養い治療を受けて、 それでもダメだったら次はこっちで、と 可能性を信じて長い間頑張ってきていました。 でも、そんな希望も虚しく 4月に切り替わる頃、 骨転移のため自力で歩く事も出来なくなりました。 Mさんは看護師だから、先生も正直に病状の事は伝えていて 積極的治療でないなら、 子どもの傍で、地元で、両親の傍で、 最期まで過ごしたいと希望されました。
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