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芸大生活に突入した瞬間には、周りとの温度差で、大学行くのもめんどくさいなんてことを考えそうな勢い。
それは文化系の部活動のなかだけでの有名ってだけで、と、なんやかんやと言っても、口癖のように「めんどくさい」を、繰り出していた。かったるくて仕方ないオトコと、まさかのアオハルちゃん。
壮絶な“別れのシーン”見ているのがバレてしまった僕を目掛けて突進。飛び出て飛び蹴りして、吹っ飛ばす衝撃的な登場がなければ、僕の青春はすでに終わってましたと思うのだ。
その時の僕は、それだけでもなくて、“失恋ごとき”で、泣きじゃくることができるんだ。と、びっくりして驚いた僕は、目があっただけの話しだった。
そう、その時は、恋愛ってなんですか。くらいに、もっとドライ。
“失恋ごとき”でなんてことを、恋愛を知らない僕がよく思えるものだ。知らないから思えたという僕はとても残念くんともいう。
「秘密くん、明日もはやくね!」
「まあ、筋肉痛じゃなければな」
(本当にどこでしったんだろうなー、コンペディションか……なんか、懐かしい気持ちになるな)
青春のその頃の、自分たちってのは、時間の流れが遅くて、ずっとその場にいる気がしていた。
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