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中学生の頃には、芸術ばか一徹、“コンペディション”には、それなりに入賞したり、アプリケーションでもコンペディションには精力的に参加して、受賞者には、一応は名を連ねるような男子生徒だった“はず”。
“はず”というのは、実際はそれ、イコールが、今、現在の腑抜けたオトコ。それが、僕ということである。
「そんなんで、残りの高校生活になにがあるんだ」と、思って高校三年という最後の年、何処となく、足が向いた美術室で目撃してしまったわけである。
一応は、今までのコンペディションの受賞作に声が掛かったというのもあり、一応、国立芸術大学に受賞歴から、自己推薦を勧められたのもあった。まさかの、確定したようで、それは確かに“ラッキー”にもなのだと思う。
成績と、ある程度の残りの高校生活で、生活態度が悲劇じゃなければ、センターの試験でもほぼ合格判定を取っていた国立芸術大学からの話しをもらったのは、はやかった。ということで、そこはあがり症じゃない僕は、パスできる。実際、成績で取る学内での推薦枠にも入っている。
「なんか、見つけねーと、まずいな俺も……」
あとは油断しないで“質疑応答すること”くらいのものと、小論文のみになったという物その論文も実際には、美術史のことで現代のヨーロッパのシンメトリー建築についてと、決まっている時点で、論文より、レポート提出に近いのだと思う。要は、はやばやと、燃える受験組は、完全に離脱してしまった。
今の僕といえば、いやもうそれはそれは、中身もあったものではなかった。
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