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ギャップは反則?
高史朗が思ったところで、今日の昼食後に木坂の言った言葉がポンッと収納しておいた箱から飛び出してきた。
(どうして俺の周り が、恋愛脳してんだっつーんだッ!)
「ああ、秘密くんだ、はやいねぇ。あれ、今日は歩きなの?」
「ちょっと、諸事情により家をはやく、放り出された(小雪ちゃんにだけどな!)」
クスクスッと笑う蒼葉は、ワンピースという。
高史朗にとって、それはそれは、可愛らいいお出迎えを笑顔付きでしたわけだ。
(いつも、こんな風に笑えばいいのにな……)
「なに、その諸事情によりってぇ。なんで放り出されたのよ?」
(いつもより小さいなあー、サイズもコロコロと変わるのか?)
「えっと、諸事情というのはというか、妹から追い出されたというか、そんな感じかなあ」
受験が終わった妹が、ホッとしたら次は、彼氏とラブラブしたくて、お兄ちゃんは、どっかに消えろという感じが正しい。
「なんだよ?」
「いや、秘密くんのお家って近くでしょう? 妹さんがいたんだね、ねえ名前はなんていうの? 追い出されるってなにしたのよ。お兄ちゃんは?」
高史朗は、なにもしていないが正しいです。
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