選択ミスった!

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選択ミスった!

高史朗が逃げるように蒼葉を連れてドアを開けると、家に帰るなり妹、小雪ちゃんに「お兄ちゃんも女の子連れ込んでるんだから、遠慮いらないね」と言われてしまう。 まさか、そんなことには、と思っていた兄であったが、残念ながら言葉通りに隣りから、イチャイチャする声が、聞こえてくるのだ。 「まだ、ちょっと、聞こえるけど、付き合いたてで、今、もう、毎回、イチャイチャしてるけど、そのゴメン。変な妹で……」 (サイアクって思ってるだろうなー、はぁぁぁ) 「いやいや、もうお構いなくッ好きに、好きにぃぃぃぃ……」 (いちゃこらズ『『もうやだー、くすぐったいよ。ええ、触っちゃダメー』『ええ、いいじゃん、今日だいじょうぶだろ、隣りのお兄ちゃんだってオンナ連れ込んで同じことやってるって』『そうかなぁ〜ふふッ』』時は止まらないのだよ?) (我が妹よ、どういうことしてるんだよーーーッ……ここまで聞こえるとは、知らなかった) 「やっぱり、ちょっと、潜っていいかなぁ!」 「どうぞ、その間にジュースでもッ!」 (あんの馬鹿ップルがぁーッ! 丸聞こえなんだっつーの、ちょっと遠慮してくれたら、あんなものか?) (秘密くんの部屋にいるけど、なにこの丸聞こえって、今、なにしてるのかもわかるって感じなんじゃないのッ? どうしよーう、恥ずかしいよッ。だけど、待てよ? これが、普通のカップルさん? のイチャイチャってことだよねぇ?)
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