午前3時は屋上で

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 午前3時前に廃ビルに着いた。ぎりぎり間に合うはずだ。何度も上がった階段。今日は今までで一番早く駆け上げっている。体がもう限界だと悲鳴を上げている。しかし足を止めるわけにはいかない。屋上に着いたときは息切れと汗でぐしょぐしょになっていた。周りを見て僕はその場で膝をついた。そして1秒後には手のひらもついて四つん這いの体勢になった。安堵のためだ、彼がいつもの服装でパンを食べている。そんな僕を見て彼は言った。 「どうしたんだい?こんな時間に。」
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