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バイゼルハイムは3を選択した。尻尾がとてもチャーミングであったからだ。
犬? は食欲旺盛であり、バイゼルハイムの肉を未だ、必死に食べ続けている。その様子を依然として眺め続けるバイゼルハイムの心中を、推し量れる者はいるだろうか?
1 喜んでいるさ
2 己で編み出した方法だ
3 それが道義に外れているとしても
4 人間らしい選択だろう?
5 自己犠牲だって?
6 神に仕える者だとでもいうのか?
7 これは己の生も、他者の生も選び取る
8 愚か者の所業だろうさ
どこかで何者かが囁く声が聞こえる。それを耳にしたためか、ほの暗い光に映ったバイゼルハイムの唇の端が、僅かに上がったように見えた。そして、動き出したバイゼルハイムは、四角い岩を背にして座り込み、目を閉じて、暗闇の中に安らぎを求めた。
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