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ロープ?
ならいいけど、場所が場所だけに。
蛇だったりしてっ、と慌てて足を振り回す。
「ちょっ、ちょっとっ! 待ちなさいっ」
転がり出るようにして、蔵の外に出ると、薄い月明かりの下に環が立っていた。
こちらを見、呆れたように、
「……何処の大運動会だ」
と言う。
「今の強姦魔……、環?」
「強姦魔?
何故、俺がお前を強姦する必要がある?」
お前は俺の妻じゃないのか、と言われた。
ま、それもそうだな、と思い、自らの身体を見下ろしてわかった。
今、環が大運動会だと言ったわけが。
まるで、小麦粉の中から、飴を捜したときのように、顔も身体も真っ白になっていた。
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