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「そうです。全然、別の世界。”太陽の戦士”テレポーターのソニーに聞きましたが、しかし、マ王・・地球に侵攻したときにはシグと名乗っていたそうですけど・・をそれを、ソニーたちが迎え撃って、退治したと思ったところに、シグが月を落としてきたのだと」
「だから、当然、僕たちが飛ばされるのは、そのソニーたちのいた世界ではなかった・・なぜだ」
「なぜって、君たちは、それを知りたいの?」
「ああ、そうだ」
「そうなんです」
「そういう話は、マ王にじかに聞けば?彼は、今では”アーク”の大事な船長さんなんでしょ」
「はん、おっさん、あいつが、あんたの”封印”を受けて、認知症の爺さんみたいになっちまっているのは、知っているだろ」
「それは、君たちがマ王の邪悪な部分を転換した結果で」
「それをなくしたら、何も残らなかったんだよ、あの変態オヤジは」
「じゃあ、どうしてってのも、教えてくれなかった」
「そうなんだよ、聞いても、黙って薄笑いをうかべやがって。気味の悪いこと、悪いこと」
「確かに、核戦争で滅んだ世界が、この世界の平行宇宙にあるとは、僕も初めて聞いた気がする。そんな世界があるなんて」
「じゃあ、おっさんも、その世界に”移った”ことはないのだな」
「通り過ぎたことはあるかもしれないけど・・基本、エドメガロポリス界隈は、僕には禁足処理状態のようだからね」
「おっさんが、氷幻魔を迎え撃ったら、歴史が変わっちまうからな」
「そういうことらしい。”その後”なら、いけそうだけど」
「ふん」
「でも僕たちの世界は、核兵器を保有した超大国、特に米ソが憎みあっていて、いつ核の炎で世界が破滅しないか、皆が戦々恐々としていたわけで。幻魔どころの騒ぎじゃなかった気がする。その隙を突かれたかも。世界の中には、米ソが協力すれば、幻魔を撃退できたところがあるかもしれないね」
「逆に、核のボタンさえ押せれば、へなちょこ幻魔でも、世界を破滅させることが出来たんですね」
「ああ、当時の超大国の核保有量は、まあ、今もだけど、オーバーキル状態で」
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