赤

3

〜夜〜

「おーい！大宮ー！！」

「…」

無視して歩き出す。

「大宮ー！！無視しないでくれよ〜！！」

「…なんですか？髙橋さん。」

「ひっなんか怖い…でも…あのな、そのーこれから用事ある？」

「特にないですけど…何か？」

「いやーこれから飲まね〜かなーと思って誘って見たんだけど…行く？」

「……髙橋さんの奢りなら。」

「しゃーないなー、特別だそ！」

「ありがとうございます。じゃあさっそく行きましょう。」

「そうだな！」

「………？」

「ん？どうした？大宮？」

「いや、何か視線を感じた気がして…」

「気のせいじゃねーの？」

「…そうかもしれませんね」

そして俺らは歩き出した。