2章「子供っていいよな、希望の塊って感じがする」

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2章「子供っていいよな、希望の塊って感じがする」

水で荒れた手が素肌を撫でる。 薄く肋骨の浮いた肌を撫で上げ、小さな胸を包むように触れられる。 慈しむように目元を親指が撫でた。隈の浮かぶ私の顔なんて見たところで……。 裸を見られ触れられることももちろん恥ずかしかったが、なんというか、私が女として見られている事が嫌にむず痒い。 毛布をひきかぶりたい気分だ。 耳元で名前が呼ばれる。小さく、大切に。 そんな大事な名前じゃないのに。そんな温かさをにじんだ声で呼ばないでほしい。 こめかみが熱い、答えるように相手の首に腕を回す。 こうなったら私も呼んでやる。この一夜で一生分呼ぶ勢いで呼んでやろう、私だけこんなに恥ずかしいのは不公平だ。 「    」
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