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父上の場合は、みんな、それが国王の仕事だからって、憤りもなく、割り切ってた。 反対に、冷め切ってる人もいて、もうそろそろ来なくていいよ、って言ってる人もいるらしい。 スターニャにそんなこと言われたら僕なら絶対耐えられないし、その女性が僕の実母だったから、これまた、なんともいえない気持ちになった。 一方、兄上たちの場合は、やっぱり僕と同じように、兄上たちを独占したいと考える人が多かった。 どうにかこうにかして兄上たちの心を射止めようと、権力やらなんやらも絡めつつ、女同士の熾烈な争いが絶えないということ。 特に、一番上の兄上の正妃と側室の一人が、揉めに揉めてて、現在進行形で険悪の中らしい。 そんななか、僕の場合は、僕の血が途切れたところで、兄上たちのお陰で王家は安泰だし、今もこれから先も、婚約者は可愛い可愛いスターニャのみ。 で、だ。 大分、話を晒してしまったんだけど、ここで大事になってくるのが、冒頭で話した寝室問題さ。
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