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今、僕とスターニャは、僕の書斎で二人きり。
「だからね、スターニャ。父上や兄上たちと違って、僕はスターニャしか居ない。スターニャのところにしか、いかないんだよ。なのにスターニャは、僕が違う女の人のところへ行っても平気なの?」
「……それとこれとは、話が違います。」
可愛いスターニャは、今日も耳を真っ赤に染める。
今日のスターニャは、綺麗な金色の髪を耳の下で三つ編みでまとめて、前に僕がプレゼントした、彼女の瞳と同じ藍色の宝石の髪飾りをさしている。
二重まぶたでぱっちりとした大きな目、ぷっくりとした唇はサクラ色のリップをつけていて、淡い黄色のドレスに身を包む彼女は、誰がどう見ても、可愛い。
そんな彼女の顎を掴んで、持ち上げた。
僕がスターニャを見下ろせば、スターニャはとても気まずそうに、目をそらす。
僕は逃がさない、ともう片方の手を彼女の腰へと回して、彼女を引き寄せた。
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