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「そしたら、どうして、夫婦になったあとの寝室を一緒にする案はダメなの?」 「……周りの、目が」 確かに、他の王子たちは前述の通り、子作り目的以外で奥さんの部屋には行かない。 でも、僕たちは夫婦になるんだから、別にいいじゃないか。 父上の弟の叔父上だって、相手は一人しか居ないし、夫婦同室で、ちゃんと前例だってある。 そう、スターニャへ言おうとしたんだけど、スターニャは首を横に振る。 「それに……私にだって、見せたくないものも御座います。」 見せたくないもの? 僕は思わず眉根を寄せる。 スターニャは言葉にするつもりはなかったのか、はっと口に手をあてるが、スターニャの小さくてか細い声を、僕の耳はしっかり拾っていた。
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