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「あれ。でも、スターニャは僕に見せたくないものがあるんだろう。」
「それは、」
スターニャが、潤んだ瞳で僕を見上げる。
ああ、可愛い。
「僕は、隠し事をされるのは嫌いなんだ。」
僕は、そっと、スターニャの頬に手を添え、親指の先で、スターニャの耳をなぞる。
耳の弱いスターニャは、ひゃっ、と甘い声を漏らす。
「ねえ、スターニャ。何を、僕に見られたくないの。」
「ギルバート様、おや、めください。」
人差し指と親指で、スターニャの耳を好きなように弄っていると、スターニャはいつもの様に耳を真っ赤にして、僕を誘っているとしかいえない声で鳴く。
文句を言いながらも逃げないスターニャ。
可愛くて、もっともっと苛めたくなる。
と、思ったその時。
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