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数年後、無事成人の儀を迎えられ私の元を離れた殿下は、更にその数年後、宣言通り、熾烈な王位継承権の争いを勝ち抜かれ、この大国の国王の座につきました。 『ボンボ、お前が居てくれたから私はこの椅子に座ることが出来た。感謝する。』 戴冠を終えた陛下が私に笑いかけてくださった時は、ぐっと、胸にくるものが御座いました。 □ そして、二人目の王子は、国王陛下の御子息、第3王子のエアライト殿下でした。 エアライト殿下は、突出した魔力量はないものの、とても聡明な方で、ご本人に御意志がなくとも、次期国王候補の御一人として名が挙がるような方でした。
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