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キスの合間に彼女を見下ろせば、無意識なんだろうけど彼女は目を瞑り、僕を受け入れている。 僕が顔を離すと、スターニャは、白いレースの手袋を口元にあてて、耳を真っ赤にした。 ああ、本当に愛らしい。 「いいんだよ、スターニャ。僕は疲れてしまったから、癒されなければならない。」 「ソラリス様に怒られてしまいます。」 「大丈夫。いくら堅物の兄上でも、婚約者と一緒にいれば、キスのひとつくらいするさ。」 「……本当ですか。」 「ああ、きっとね。」 じろっと睨め上げてくるスターニャの腰に手を回して、僕は再び、彼女の肩に頭を預けた。
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