金色の髪、透き通る碧い瞳

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金色の髪、透き通る碧い瞳

「なんで目隠しばしとーと?」  地下の部屋に案内された朝比は、その部屋のベッドでぐったりと横たわる少年を見てそう言った。  綺麗なはずの金色の髪の毛に潤いはなく、ぼさりとしていて。身体には見えるだけでも数か所に痣と擦り傷が目立っていた。  年は13歳くらいだと聞いている。  大きめのポンチョのようなワンピースを1枚、羽織らわされており、その顔は半分以上布で隠されてしまっている。 「この子は目隠しをして調教を行わないと、まともなプレイもできやしないんだ」  紫藤はそう言いながら、子供の髪を鷲掴みにし、小さな頭を持ち上げた。突然の痛みに驚いたのか「痛ッッッ!!」と高い悲鳴が喉を掠れてあげられる。 「この子が、朝比くんに担当してもらうSwitch。名前は…一葉(かずは)だ」 「承知。こげん小さな子やて思っとぉなかったわ」  朝比と紫藤が会話している間も、金髪の子供は「痛い! 離して!」と叫び身体をよじっていた。  身長は130センチほどの痩せ気味の小柄な体。力も強くないようで、痛みに暴れるもののその動きは弱弱しかった。  紫藤は暴れる一葉から手を放し……すると、その身体はぐたっと硬そうなベッドへと倒れ込んだ。 「少し、ふたりっきりにさせてほしか」 「オーケー、ドアの前に使用人を一人配置しておこう。ひと段落したら、また声をかけてくれ」  そう言って紫藤は、薄暗い部屋を後にした。  使用人の男も一礼をしてその部屋から出て行くのを見届け、朝比はベッドに横たわる一葉を見下ろした。 「さてと」  独り言のようにそう呟いて、朝比は一葉の目隠しへと手を伸ばした。  突然触れられ驚いた一葉は、ビクっと身体を揺らし、警戒を強める。 「動くなや。目隠しばとるだけっちゃ」
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