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午前3時3分
「気がつくとどこかの体育館にいるんだ。そこには刀が二つと残り充電3%のスマホが置いてある。30分くらいすると斧を持った大男がドアをぶち破ってきてそいつと戦わされるんだよ」
後藤は早口で状況を説明した。
しかし、後藤の話が信じられないのか和田は苦笑いで言葉を返す。
「お前、何言ってんだよ」
「本当なんだって! いつも俺は戦わされて、あと一歩ってところで殺される。痛さとか感覚も現実と全然変わらなくて、気が狂いそうになる」
後藤はいつもより早口で怯えた様子で話す。和田の笑顔が徐々に引きつっていく。
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