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午後11時
ごくっ、ごくっ、ごくっ。
和田が勢いよく喉を鳴らす。
「ぷはぁ〜〜っ。やっぱ仕事終わりの酒は美味いなぁ」
「働かないで飲む酒も美味いぞ?」
「他人の金で飲む酒はもっと美味いけどな」
和田が意地悪そうにニヤッと笑う。
二人は合流してすぐに酒盛りを始めた。バイト終わりに集まると酒から入るのが二人のお決まりだ。
「あんまりペース上げるなよ? 3時にお前が寝てたんじゃ、何のために呼んだのかわかんなくなっちゃうし」
「なになに? 『今夜は寝かせないぞ』ってやつか?」
「『酒代分は働け』ってやつだよ」
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