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学校がおわり部活に帰宅部といった感じで生徒たちが散っていく。 オレは放課後家に変える前に図書館に寄る。 勉強をするわけじゃない。家に帰っても意味がないからだ。できる限り帰る時間を遅らせたい。あと無駄に友達と遊ぶのも性に合わない。 だれにも侵略されない静かな時間を過ごせる所。図書館は気持ちを静かにさせることができるいい場所だと思う。 将棋棋士の書いているコラム集を読むのが日課になっている。将棋に興味はあまりない。コマの動かし方ぐらいしかわからないけど、将棋では無類の強さや能力を持つ棋士たちの人間味あふれるエピソードがとても好きだ。 精神が本に没入していき音が聞こえなくなるような感覚が襲う。 気がつくと閉館放送が流れている。
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