流れる

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小学4年生の夏の日 今日は水曜日 4時間目で学校は終わる いつもより早く帰れる日だ 教室の窓から 遠くの空に 入道雲が見える 担任の堀先生は帰りの会で言った 「今日は夕立がありそうだから、傘を忘れずに!遊んでいないで早く帰りましょう!」 水曜日は習い事の日 真っ直ぐ帰ろう 学校を出て5分ほど ここで友達とは別れ道 ここからは1人で家まで帰る 赤い傘を右手に持ちながら 歩道の白線ギリギリを歩いてみたりする カラカラに乾いたアスファルトに ポツン ポツン 大粒の雨粒が落ちてきた 傘を広げ 間もなく バケツをひっくり返したような 大雨が降ってきた ザーーザーー ザーーザーー 周りは一気に薄暗く カミナリも遠くで聞こえる 怖いなぁ 家まではまだ10分くらいはある でも私は雨が嫌いではない
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