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さて、あゆち潟の「あゆち」が何を意味するのかと言うと、これにもいくつかの説があるようなので紹介しておきます。
①あゆは「鮎」を意味する。
②あゆは「豊漁」を意味する。
③あゆは「湧き出る」を意味する。現在の名古屋市瑞穂区あたりでは湧き水が多く、旅人の喉を潤していた事が万葉集にも詠まれてあるようです。
④あゆは「東風」を意味する。梅雨の時期に、移動性低気圧が日本列島にもたらす東風を、古代では「こち」と呼び、中部や北陸では「あゆ」と呼んでいたようです。
⑤あゆは「足結」とも書き、東へ向かう旅支度を意味するらしいです。
さて五つの説を紹介しましたが、どれが正解でしょうね。それともこれ以外の何かがあるのでしょうかね。
ちなにみ現在では④の風に関する説が有力説となっているようです。
個人的には全く見当がつかないのですが、⑤の説を推したいですね。愛知県といえば熱田神宮がありますが、熱田神宮の神体は草薙の剣ですよね。ヤマトタケルが東征に赴く際、父である景孝天皇から草薙の剣を授けられています。この故事から⑤の足結があゆちの語源になっているのではないかと思ってしまいます。
次に、尾張の地形と地理的な事を書いておこうと思います。尾張といえば織田信長と豊臣秀吉という2人の天下人を生んだ土地であり、一体どんな地域なんでしょうね。
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