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尾張は北は美濃、東は三河、西は伊勢に囲まれ、南には伊勢湾が展開しています。そして、尾張は大半が濃尾平野で形成されており、濃尾平野は北海道地域を除くと、関東平野、越後平野に続く広さを誇っています。
そしてこの地域は、南の伊勢湾に対して北には若狭湾(福井県)があり、日本地図を見れば分かりやすいですが、南北の幅が狭くなっており、くびれの様な地域になっているんですね。
伊勢湾には尾張の津島・熱田、伊勢の桑名・安濃津・大湊といった太平洋流通を担う湊(港)があり、若狭湾には若狭の小浜、越前の三国湊・敦賀といった日本海流通を担う湊があり、これらの湊によりこの地域は栄え、信長に関してもこれらの湊を押さえた事が権力の基盤ともなったんですね。
尾張平野部は平坦な地形で、美濃寄りの犬山北部が標高50mで最高地点となっています。
河川については、木曽川・長良川・五条川が流れていますが、中世においては、当然今ほど堤防がしっかりしていなかった為、度々氾濫を起こして水害をもたらしていました。
しかし、平時においては網目のように川が流れていた為、これが人々の道となり経済流通を支えてもいました。
記憶に新しいところでは、2000年の東海豪雨ですね。特に清洲城の辺りは散々たる状況になりました。本当に一晩のうちに世界が変わってしまいましたね。うちの周りもかなりの家が床上浸水などの被害に遭いましたが、うちは少し土地が高い場所にあったので何とか難を逃れました。
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