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「卑怯だぞ亀甲。昨日面談したばっかでこれじゃあ、タイミング悪すぎる」  ぐったりと肩を落とす弓削に紫は同情した。 「確かに翠の方が最初からけんか腰だったと思う。面談とか大変なんだね」 「そう思うんだったら、佐良山が俺の家に来て一緒に面談してくれよ。な? 頼むから」  この通り。と手を合わされて、紫は戸惑った。 「や、そこまではちょっと……」 「そんなこと言わないでくれよ。な? 佐良山がヤバいこと考えてるのは佐良山のマザーGには言わないでおいてやるから」 「え? どういうこと?」 「佐良山紫は津山雅の葬儀に来た本当の目的があるだろう?」  紫はぎょっとした。思わずあたりを見回したが翠が派手に退散したせいでかえって二人は視界から外されているようだった。 「何が言いたいの?」 「俺の勘違いだったら、帰ればいいよ。もし、思い当たるなら……」 「面談で証言するのって、私にデメリットは全くないものなの?」 「メリットもないけどな。どうする?」 「証言する」  紫は斎場の外で控えていた自分のマザーGに事情を話して連れてくると、弓削の後を追った。 
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