1#雨の中のコウモリ

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 ざああああーーーーーーーーーー!!  ざああああーーーーーーーーーー!!  ざああああーーーーーーーーーー!!  ざああああーーーーーーーーーー!!    ちちっ!ちちっ!  「困ったなあ・・・雨降ってきたし。」  土砂降りの雨が降る真夜中。  1匹のずぶ濡れのコウモリが飛んでいた。  「何で私はこんなとこ飛んでるんだろ?  ・・・確か、近くの洞穴で天井にぶら下がって居眠りしてた時に、人間の子供が入ってきて・・・ビックリして洞窟から飛び出したんだっけ・・・?」  コウモリのバッコは大急ぎで元の洞窟へ帰ろうと、ビショビショに濡れた翼を必死にばたつかせて、フラフラと街中を飛び回っていた。  ばたばたばたばたばたばたばたばた・・・  「段々翼が重くなってきた・・・雨のせいだ・・・!  本当に、生きて帰れるかしら。」  コウモリのバッコはそう思うと、この降りやまない豪雨から何とか逃げたくなった。  ざああああーーーーーーーーーー!!  ざああああーーーーーーーーーー!!  ざああああーーーーーーーーーー!!  ざああああーーーーーーーーーー!!    それでも、この雨は更にボルテージをあげて更に更に、コウモリのバッコを打ちのめした。  「本当に!本当に!これは!由々しき危機だわ!!  何とか!何とか!うわぁーー!!ちちっ!ちちっ!」  コウモリのバッコの自慢の超音波も、この雨で役に立たず、コウモリは今正に四面楚歌だった。  「どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!!」  ・・・ん?!  あっ!!これは!!」
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