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ざああああーーーーーーーーーー!!
ざああああーーーーーーーーーー!!
ざああああーーーーーーーーーー!!
ざああああーーーーーーーーーー!!
ちちっ!ちちっ!
「困ったなあ・・・雨降ってきたし。」
土砂降りの雨が降る真夜中。
1匹のずぶ濡れのコウモリが飛んでいた。
「何で私はこんなとこ飛んでるんだろ?
・・・確か、近くの洞穴で天井にぶら下がって居眠りしてた時に、人間の子供が入ってきて・・・ビックリして洞窟から飛び出したんだっけ・・・?」
コウモリのバッコは大急ぎで元の洞窟へ帰ろうと、ビショビショに濡れた翼を必死にばたつかせて、フラフラと街中を飛び回っていた。
ばたばたばたばたばたばたばたばた・・・
「段々翼が重くなってきた・・・雨のせいだ・・・!
本当に、生きて帰れるかしら。」
コウモリのバッコはそう思うと、この降りやまない豪雨から何とか逃げたくなった。
ざああああーーーーーーーーーー!!
ざああああーーーーーーーーーー!!
ざああああーーーーーーーーーー!!
ざああああーーーーーーーーーー!!
それでも、この雨は更にボルテージをあげて更に更に、コウモリのバッコを打ちのめした。
「本当に!本当に!これは!由々しき危機だわ!!
何とか!何とか!うわぁーー!!ちちっ!ちちっ!」
コウモリのバッコの自慢の超音波も、この雨で役に立たず、コウモリは今正に四面楚歌だった。
「どうしよう!どうしよう!どうしよう!どうしよう!!」
・・・ん?!
あっ!!これは!!」
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