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「それで、少し話を聞いたが住むところがないんだって?」
「はい…」
「お金はあるのかい?」
「あと300円くらいです」
「はぁ〜…行くあてはあるのかい?」
「それが、困ってまして…」
「ふーむ…」
社長はしばらく考えてから、こう切り出した
「我が社としても人が欲しいのは確かなんだ。
この好景気だからな、仕事はいくらでもあるからな。」
「はい」
「ただ、住所や身元が証明できるものがないとこちらとしても雇えんのだ」
「そうですか…」
「だが」
「だが?」
「アルバイトと言う形で働いてみるのはどうかな?」
「アルバイトですか…」
「日雇いのアルバイトってことなら色々な手続きに身元の証明なども、ひとまずいらんしな」
「なるほど」
「それに日雇いでお金が入った方が良いだろう?」
「え…はい!」
「まぁ、今のご時世フリーターつうてな、アルバイトで生計を立てるのも流行っているらしいしな」
「まぁ、君さえよければアルバイトという形でどうかな?」
「ありがとうございます!よろしくお願いします。」
ひとまず、就職先はなんとかなったようだ。
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