不思議の国のアリス

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物語はあらすじが決まっていてハッピーエンドであるべきでそれを外れることが許されない。 少なくとも僕の物語である不思議の国のアリスではそうだ。 ホラーであるけれど夢として終わる。ハッピーエンド 僕は何百回とこの物語を辿って行く。 中にはバッドエンドになって女王陛下(男)である彼に殺されるのも数えるのをやめるぐらいある。 でも、それもありかなと思ってしまうのは僕が女王陛下を愛してしまったから これは不要な感情で物語に知られれば消されてしまう感情なので隠している。 だって僕はアリスであってアリスは女王陛下に決して恋愛感情を向けない。 ただ、彼の赤い瞳と黒い艶やかな髪を見ると胸が高まってしまう。 だから最近はそれを隠しながらきっと彼は僕のことが嫌いだけれど彼に会いたいために時計を持った綺麗な白い兎耳の着いた男を追いかける。 そういえば女王陛下にいつからか赤いピアスを付けるようになった。 でも、それは片方だけでもう片方は付けていない。 何故だろうと思うも聞く気にはなれなかったしそんな関係でもないから止めた。 他のチェシャ猫とかトランプ兵とかうさぎとか帽子屋とか眠りネズミとかとは物語が始まるまでの間楽しいお茶会をしたり話したりするけれど女王陛下とは仲良くできないから
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