第3章:First Summer

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「お仕事帰りですか?」 「あぁ、まぁ。」 「お疲れ様です。」 バーテンダーは 愛想の良い笑顔で労うと、 グリーンオリーブのピクルスが入った 小さなガラスボウルを差し出した。 「どうぞ。」 「ありがとうございます。」 「お仕事は何されているんですか?」 「医療関係で。」 「あ、お医者さんですか?」 と病院の方角をチラりと見た。 はい、と返事をしようとしていたところに ギィーっという扉を開く音と共に、 馴染みの声が聞こえた。 扉の方へ振り向くと 櫻井先生、そしてその後ろには浮所先生がいた。
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