4578人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
「お仕事帰りですか?」
「あぁ、まぁ。」
「お疲れ様です。」
バーテンダーは
愛想の良い笑顔で労うと、
グリーンオリーブのピクルスが入った
小さなガラスボウルを差し出した。
「どうぞ。」
「ありがとうございます。」
「お仕事は何されているんですか?」
「医療関係で。」
「あ、お医者さんですか?」
と病院の方角をチラりと見た。
はい、と返事をしようとしていたところに
ギィーっという扉を開く音と共に、
馴染みの声が聞こえた。
扉の方へ振り向くと
櫻井先生、そしてその後ろには浮所先生がいた。
最初のコメントを投稿しよう!