第1章:First Sight

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「ちょうどいい。抱き枕になって。」 「え?」 櫻井先生は俺を転がし壁に向かせ、 引き締まった筋肉がついた長い腕で 背後から俺を抱きしめた。 そして、その先にあるゴツゴツした太長い指で 俺の胸にそっと触れた。 「この心音、懐かしいな。」 恥ずかしいくらいに高鳴る鼓動が 櫻井先生の手と一緒に小刻みに動いているのが 自分でも分かった。 「落ち着く。」 櫻井先生は、そう耳元で囁いた。
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