第2章:First Kiss

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着替えを終え母親の隣の席に着いた彼女に、 櫻井先生は優しい声で問いた。 「君も、お母さんと同じ意見でいいのかな?」 するとずっとポーカーフェイスを保っていた彼女が、 そっと涙を流した。 「お母さん、少しえれなさんと お話しさせてもらってもよろしいですか?」 「え?」 「このままではえれなさんの 心が傷つきますよ。」 「・・・」 「またお呼びするので、待合室でお待ちください。」 自分の意見を曲げられるのではないかとビクビクする母親を なだめるように薫ちゃんが待合室へと案内した。
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