第2章:First Kiss

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外来が終わり、薫ちゃんとカフェテリアで昼食を取っていた。 うちの病院は、病院食が美味しいと有名で、 スタッフ用のカフェテリアも毎日飽きない和洋中のメニューだ。 薫ちゃんはミートソーススパゲッティーと ガーリックブレッドを、 俺は炒飯と麻婆豆腐を選んだ。 この時間は患者の昼食の時間とも重なり 全フロアの医者が集中的にやってきて混んでいるのだが、 ちょうど空いた窓側の席を見つけ、座った。 薫ちゃんはスパゲッティーを食べながら 手を口元で抑えて俺に話しかけた。 「櫻井先生って、クールに見えて 優しいとこあるんだね。」 「そうだね。」 「柏木先生、知り合いなんでしょう?」 「まぁ・・・」 「高校の時とかどんな感じだったの?」 「んー、一言で言ったら、完璧って感じだったかな。」 「じゃ、モテたんだ?」 「男子校だったから・・・よく分からないけど。」 「へぇー。あの見た目で、医者で、優しい。 非の打ち所がなさすぎて、絶対変な癖とかありそうだよね」 「ははは・・・どうかな。」
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