第1章:First Sight

2/19
4587人が本棚に入れています
本棚に追加
/214ページ
ピピッ、ピピッ! 朝6時を知らせるアラームが鳴ったのと同時に そのぼやけていた輪郭は、 くっきりと映し出され、 今の状況が夢ではないと気づいた。 俺の上に(またが)った 白衣を着たその人は面倒臭そうに頭をかく。 「(なお)・・・」 懐かしいその低音の声に、俺は驚きで何度も頷いた。 するとその人は俺の顔を見下ろし、クスッと鼻で笑った。 「そのテンパった時に赤くなる顔、全然変わんないな。」
/214ページ

最初のコメントを投稿しよう!